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2025年12月6日(土)_動画による祈りの会_真妃先生・里香先生

【真妃先生・里香先生】

○皆様、おはようございます。

【真妃先生】

○本日も「動画の祈りの会」にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。

【里香先生】

○先週もフォーラムがございましたけれども、たくさんの会員の皆様にお越しいただきありがとうございました。

○なかなかゆっくりはお話できませんでしたけれども、中にはご挨拶させていただけてお顔を拝見できたことを大変嬉しく思いました。

○本当にご参加いただきました皆様、そして想いを馳せてくださった皆様、会場には来られないけれども、常にこのいろいろな形で祈りを届け、想いを馳せてくださってる皆様のご存在をすごく感じ取らせていただき、改めてここで皆様に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございます。本当に素晴らしかったですね。

【真妃先生】

○この動画の祈りの会でも、何度も何度もフォーラムの告知をさせていただきましたので、今日は簡単にお写真をお見せしながら、先週ちょうど一週間前なんですけれども、先週の様子を簡単にご説明させていただき、今日の動画の祈りの本題に入ってまいりたいと思います。それではスライドのシェアをお願いいたします。

《財団フォーラム開催の報告》

【真妃先生】

○1月29日先週行われました今年のご平和賞受賞者は、ピースワンデイ財団のジェレミー・ギリーさんです。彼が今年のフォーラム受賞者なので、彼がまず来てくださって、授賞式スピーチをしてくださいました。

○後半部分で谷崎テトラさん、住岡健太さん、須藤潤さん、そして川村美妃さんがパネリストとして、平和のムーブメントを作るという事はどういうことかというところで、パネルディスカッションにご登壇くださいました。次のスライドをお願いします。これが前半の様子になります。

○ジェレミーさんは、ちょうど財団が設立した頃にご自身のピースワンデイ財団を作られました。彼はその作られてから今に至るまで25年間、本当にときに暗闇とか喪失の瞬間も体験されたけれども、それがあったからこそ今であるということを涙ながらに語ってくださいました。

○私がすごく力をいただいた言葉の中に、「平和をつくる道のりで出会う困難っていうのは大変だと思ったことがない。なぜなら困難が起こることによって集中力が生まれ、自分が本当に進むべき道が明確になるからだ」という言葉がありました。

○彼は暗闇や試練が訪れたときに、人は逃げるか進むかの選択肢の前に立ち、そういう試練が来たときに、自分の目の前でその道を進み続けるのか、それとも逃げるのかという選択肢が迫られると言われ、ジェレミーさんご自身は「そういう選択肢が目の前に来るたびに、進むこと、生き続けることを選び続けられた」とおっしゃっていました。

○そして彼自身、自分の過去のことにも触れられて、「小さい頃に平和を奪われた体験をしたからこそ、自分は平和の大切さ、そして平和を奪われた人の絶望が理解できる。だから自分はこの活動を人生のミッションとしてやり続ける、これからもやり続けるんだ」っていうことをお話されました。

○そしてフォーラムの彼の受賞スピーチの一番最後に、彼は私達1人1人にある質問を投げかけてくれました。

○それは、9月21日がピースデーなんですけれども、そんな平和の日、ピースデーに「あなたは誰と平和を作りたいですか?」という問いでした。

○私はフォーラムが終わった後、この問いが頭の中にずっとあって、「自分はどんな人とどんな形で平和を作りたいのか?」を問いつづけました。

○もっと広げて考えればそれは、9月21日だけにすることではなくて、毎日毎日、自分の中で「私は与えられた命を通して、誰とどんな形で平和を作り続けていきたいのか」を問いつづければ、それは時に自分が悔しいと思う、憎いと思う相手かもしれないけれど、自分は今この瞬間、相手と平和をつくるチャンスが与えられているのだから、そのチャンスをどう生かして毎日、自分が与えられた時間を通して平和作りに貢献していけるのかを考えながら生きるような、そんな深い問いだなと思いました。

○先週から今週に至るまでの一週間、毎日毎日、「私はどんな相手とどんな形で平和を作りたいのか。そして今この瞬間、そのチャンスが与えられているのだから、どのような形でそれを作れるんだろうか」ということを考えながら過ごしてきました。

○フォーラムに参加できなかった皆様も、ぜひこの問いと向き合いながら、今日を過ごしていただけたらなというふうに思います。

○それによって、自分の目の前に起こる出来事や、見える景色が変わってきます。また、「平和作りができる今の瞬間」という見え方に変わってくる可能性もあります。

○次のスライドが後半のパネルディスカッションのお写真です。それぞれの登壇者の方に、「あなたにとって平和とは何ですか?」というテーマで、まず7分間のお話をしていただき、その後パネルディスカッションに入りました。

○詳しい内容のお話は控えますが、おひとりおひとり、教育だったりとか、メディアだったり、AIだったり、あと平和を志向する若者だったりと各分野で活躍されている方々で、登壇者おひとりおひとりがどんなテーマで平和を作っているかというテーマでお話を伺いました。

○それによって、当日参加された方々は、「平和の作り方というのは本当に多種多様だ」ということがおわかりいただけたのではないかなと思います。

○平和の作り方というのは、何か決まった形があるのではなくて、本当に自分の好きなことを通してだったり、ご自身がなさっておられるお仕事を通しての平和作りだったりと、「平和の創造っていうのは日常の中で行なうことができるんだ」っていうことに気付いていただけたのではないかなと思います。

○この五井平和財団のフォーラムの模様ですが、12月中旬にはYouTube上でアーカイブ配信としてご覧にいただけるようになっています。

○今、動画の編集が進んでいますので、ご参加いただいた方も、また現場でご参加いただけなかった皆様方も、この機会に五井平和財団フォーラムの動画をご覧いただけたらすごく嬉しいです。

○財団のホームページから入っていただくとアーカイブ配信が見られるページに行くこともできますし、また登録ページがありますので、アーカイブ配信ができ上がった段階でその登録ページから皆様の情報を登録していただくと、財団のアーカイブでご覧いただけるようになりましたというメールが届く形になっています。

オンライン視聴の登録 ~ 2025年度 五井平和財団フォーラム ~

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdgekJfYWbWMZ3WjsohIQ19uDhlFjWTbLDMhUCe-Y3CqeqCrw/viewform?usp=header

○ご興味がある方は、五井平和財団ホームページからご登録いただき、フォーラムの様子をぜひご覧いただきたいなと思います。

○なぜなら、あのような場(波動)に触れることによって平和についての視野が広がりますし、平和を歩んでゆく皆様方にとって大きな希望と気付きを受け取っていただけるというふうに感じるからです。

○このような素晴らしいフォーラムを開催できたのも、常日頃から五井グループとして、五井平和財団、白光真宏会、MPPOEIをサポートしてくださる皆様方のおかげだとすごく思っています。

○こうやって平和をつくる仲間たちがフォーラムを開催するたびに、広がっていき、またフォーラムを開催するたびに平和に対する理解が深まってゆく。

○そんな場になっていると思っていて、このような場を作れるのは、常にこうやって応援してくださる皆様方の存在、そしてボランティアとしてご参加いただき、当日の運営をサポートしてくださる皆様方のおかげだと思っております。

○この場をお借りして、改めて皆様方のご存在に心から感謝申し上げます。以上、先週の五井平和財団フォーラムのご報告になります。ありがとうございました。里香さんも参加してくださいましたよね。

【里香先生】

○今、真妃先生がお話しされたそのフォーラムの内容、ジェレミーさんの素晴らしい熱がこもった魂あふれるスピーチもそうですけれども、何よりも私は、あの会場で一人一人が粒のように愛を放っていて、もちろんボランティアの方々もスタッフみんなも見に来てくださった参加者もそうなんですけれども、ただ一方的に聞いてるだけではなくて、本当に様々な場面で愛や思いやりの波動を放っていらっしゃいました。

○だからこそ、一人の登壇者の方が、ご自分が用意していないことをお話をされたんですね。放送作家の谷崎テトラさんがその場で初めて、ご自分が末期癌があるということを告白されたんですけれども、彼は全然その場で言うつもりはなかったんだそうです。

○けれども、「会場に充ち満ちた安心と安全な場、そして平和な場、愛にあふれる場、その場の雰囲気を受けて、自分はおのずとこれを話したいって思って、おのずとその場その瞬間に素直な心が出た」とおっしゃっていました。

○それは、話す予定だったことではなく、会場の皆さんがあのように平和を思い、何かをしたいと大きな一つの粒となって、結集して集合して、大きな分子・原子で動いてゆくような、そんな働きが毎年起こるなと思ったときに、やはり皆様おひとりおひとりの在り方というのが伝わるのだなと思いました。

○あと印象に残ったのが、やはり新たなフェーズに入っているというか、毎年同じようにフォーラムをやっているのですけれど、そこに新たな流れが起きている、固定ではなく常にみんな進化している、変化してゆく流れがある。それがすごく美しいなって、今年は特に思ったんですよね。

○何だか温かい気持ちになり、変化を恐れず、そして今まで培ってきたことも感謝しながらその土台に感謝を込めながらもその流れに身を任せながら、未来へ紡いでゆくという……、なんかすごく皆様と会場に居させていただいて温かい気持ちになりました。

○また昌美先生の力強い「絶対に信じなさい」っていう本当に自分を信じる力、「自信を持ちなさい」というお言葉が様々なものに融合して多層に働き、多次元に融合してゆくという、そういう場だったなと思いました。

○主催者、ホスト側が何かをやっているだけではなく、みんなで創造していっているんだなということを感じたフォーラムになりました。

【真妃先生】

○ありがとうございます。ですから皆様、ぜひ今一度、また12月中旬に動画のアーカイブが出ますので、楽しみになさっていただいて、お時間があるときにご覧いただければと思います。

○それでは、「動画による祈りの会」に入ってまいります。はじめに世界平和の祈りを、皆様とご一緒にさせていただきます。よろしくお願いいたします。

《世界平和の祈り》

○ありがとうございました。それでは、特別プログラムに入ってまいりたいと思います。里香先生お願いいたします。

【里香先生】

○皆様、よろしくお願いいたします。

○本日はいろいろと考えましたけれども、五井先生の詩の「祈り」の中にある『求むるもの』を読ませていただきます。

○私達が求めるもの、それは何なのかということを書いてくださっている詩を朗読させていただきたいなと思いました。

○僭越ながら私、今月号の原稿を書かせていただいて、『求むるもの』の副題の部分を少し引用して原稿を書いておりまして、このフルバージョンの『求むるもの』の詩については触れていないので、そういうのもありまして、「現世(うつしよ)のうつりかはりにかかはらぬ命と知りて生くる清(さや)けさ」、その副題のある詩のフルバージョンを読ませていただきます。

○この移ってゆくこと、現世のうつりかわり、常に常に現状世界っていうのは移り変わってゆく。それとは関係なく、常に命というものがベースに流れていて、ここのベースと触れて生きてゆくことの清けさ、素晴らしさ、透明さ、ここの副題の部分がすごく私に何というか、真髄に触れさせてくださる部分だなと思いました。

○前置きが長くなって申し訳ないんですけれども、数日前にちょっとある人と衝突してしまって、「おのず現われおのずと消えてゆく」というふうに思いながらも、やっぱりその部分に引っかかってしまう自分を目撃して、でもやっぱり修正してくれる、戻してくれる働きがあるというのは、真理がある命のベースに触れているからだなと思いました。

○それによって私はほぐされ、癒やされ、そして修正され、衝突する前の自分よりも神々様、守護の神霊の恩寵をさらに感じ取ることができたという体験が最近ありました。

○それを含めて、皆様方へこの詩を読んでお届けしようと思った次第でございます。では、朗読させていただきます。

《五井先生の書の朗読》

求むるもの


―現世(うつしよ)のうつりかはりにかかはらぬ命と知りて生くる清(さや)けさ―


人は求めている

何かをしきりに求めている

求めていながら自分の求めているものの何であるかが判らない

判らないまま求めている

それは幸福と云う仮の名をもつている

少年も少女も乙女も青年も

そして夫も妻も老人も

その幸福と仮りに呼ばれる姿を求めている

何度びも何度びもそれを掴んだように思つてみるが

その幸福は常に不安と云う黒い影の歩みを背後に感じている

不安は次第に増大しその黒い翼で次々と幸福を包んでしまう

幸福はいつしかその光を失い不安の影にその姿を隠してしまう

人々はそうした幸福を求めつづけて老いてゆく

 

少年よ少女よ 青年よ乙女よ

あなた方はそのような幸福を求めてはいけない

人間が真実に求めるものは

自分自身の本質であり本体であり真理である

あなたが肉体としての幸福を求めているようでは

あなたの求める本体はあらわれぬ

真実のあなたは現われぬ

あなた方が心を籠めて求めるものは

あなた方の燃えたぎる生命(いのち)の源なのだ

ある時はあなたの父母となり

ある時はあなたの愛人となり

ある時はあなたの師友となり

ある時は山川草木となり

常日頃は天地となつてあなたを包んでいる

命の流れの源を

しつかり己が心に掴んだものが

真実の幸福を掴んだものだ

 

少年よ少女よ 青年よ乙女よ

私はあなた方の純潔を尊ぶ

あなた方が真直ぐにひたむきに

自己の求むる方(かた)に突き進んでゆく姿を尊ぶ

妥協を知らぬ猪突猛進も真実を求むる者の笑ましさともなり

突き当る壁の中から時ならぬ神の声を聞く事にもなろう

 

少年よ少女よ 青年よ乙女よ

あなた方は朝の光 昼の栄光

あなた方は自然の中の最も美しい色彩

私はあなた方に期待する

真実のあなた方の幸福は真実の世界の幸福は

隣人愛と云う一つの行為の中から開けてくると云う事を

私は光のひびきとなつてあなた方につげるのだ

【里香先生】

○五井先生の真理が詰まった素晴らしい詩ですが、真妃先生はこの詩から何を感じられましたか?

【真妃先生】

○本当にこの12月の一年の最後に、今年が終わろうとしているこのタイミングで『求むるもの』の詩を改めて聞いて「いいな」と思うところがたくさんありました。

○人間は本来、何を求めて生きてゆけばいいのかというところを振り返ることができて、すごく幸せだなと思う中で、やはり最初にとても心に響いたのは、「人は何かをしきりに求めている」という部分でした。

○でもその求めるものが何なのかによって、真の幸福を得られるか、それとも、不安という黒い影に幸福が隠れてしまうかに分かれるというような、最初の部分がまずすごく心に響きました。

○やはり本当にここに書いてあるように、地位や名誉や物や評価などの幸福を外に求めていると、それがたとえ愛であっても、外に求めている限りは、得られたと思ってもそれは外にあるものなので、奪われる心配が自分の中に残る。

○中にあるものではなく、外にあるものを求めているから、いつまで経っても奪われる不安が必ず背中合わせになっている。幸福を外に求めている限りにおいては、次々と黒い影の歩みがやってきてしまう。

○そのように、「自分の中ではなく、外に求めたときに不安が訪れてくるのだ」というところが、大切なメッセージの一つかなと思っていました。

【里香先生】

○そうですよね。何を掴むのか、何を求めるのか。この一番最初の部分に、やはり移り変わってゆくもの、この世の肩書きであったり、成功であったり、お金だったりというように、常に移り変わってゆくものを本質的なものと勘違いして掴んでしまうと、裏腹に不安が追いかけてくる。

○掴んだと思ったらなくなって、また掴みに行かなければいけないというように、外から影みたいなものが押し寄せてくるというところですよね。

○五井先生は、私達がそこで何を掴むべきか、何を求めるべきなのかということを書いてくださっています。

○私も同じ文章のところに線を引いていましたが、この部分で「肉体としての幸福を求めているようでは」とおっしゃっている。

○「肉体こそが自分だ」と思っている側からすれば、肉体があるからこそやっぱり幸せになりたいと思うし、それに向けてみんな必死に横を見ながら、横と比べながら求めてゆくのだけれども、真理を掴んでいないから滑り落ちてゆく。

○やっぱり人間が求めてゆくべきものは、自分自身の命の本質であり、本体であり、真理であるべきだということです。

○五井先生は、「自分自身の本質・本体っていうものこそが移り変わりのないものである」とおっしゃっています。

○移り変わりゆく肉体のあらゆる現象を支えているのは、命の本質であって、そこを求めなければいけないよっていうふうに言っているのかなと思いました。

【真妃先生】

○本当に自分の命の本質、根源に繋がってゆくことにこそ本当の幸福があり、自分の本質に繋がってゆくのだと思います。

○私達は自分の本質と繋がることで、外にあるいろんな関係性の存在は、全て自分の心の中にある存在と繋がっているということがわかります。

○だからこそ、「ある時はあなたの父母となり、愛人となり、師友となり」と書いてあるように、自分の中に父母として見守ってくれる見守りの愛みたいなのもあるし、すごく寄り添ってくれる温かい愛人のような優しい愛もあるし、また師匠のように、ときに厳しい言葉をかけてくれながら自分の可能性を信じてくれる存在もいるというのは、外にいるように見えていながら、その存在はみんな、実は自分の中にあるというのが真実だということです。

○例えば、自分がとても大切にしているお師匠さんを亡くしたりすると、すごく大きな絶望に陥って、その存在がいないことによって自分自身も生きていけないような不安だったり、生きる価値がないのではないかという悲しみに覆われてしまったりすることがあるかも知れません。

○しかし私達はそのようなときにも、そうした存在は外にあったのではなく、自分の中にあったのだと気付くに至ります。

○肉体の外の世界で他と繋がっていると思っているものは、結局は生命の根源で繋がっているのです。

○だからこそ、そのような命の本質をハッキリと掴むと、そこに自他の境界はなく、外に見ていたその存在は自分の中に元々存在していたということがわかります。

○ですから私達は、自分の本質である神聖と繋がることで、失ったり奪われたりすることのない世界に住むことができます。

○そのことに気づいたときに、大切な方を失ったとしても、もちろん肉体的な声が聞こえないことやその人の存在に触れられないことに大きな悲しみはあるけれども、その悲しみを持ちながらも奪われて(失って)いないというか、その存在から得られている深い叡智だったり学びだったり、厳しい目で自分を見て信じてくださっている人が与えてくれているものの価値というものは、決して奪われることがないということに気付くと、その悲しみを持ちながらも、今の自分と深く繋がることを大切にしながら生きてゆくことができるのではないかと思います。

○そういう意味で言うと、何か試練というか、誰かから得られていたものが得られなくなったり、あったお金がなくなったりしてゆくということは、自分の命を脅かすとてもチャレンジングな状況ではあるけれども、その試練やチャレンジングな状況を通して本質に気付いてゆくことによって、自分以外にあると思っていたものは「外にあるものではなくて自分の中にあるもの」であり、「奪われたものではなくてもうあるものだから」ということに気付く大きなきっかけだといえます。

○「消えてゆく姿というのは、そういう気付きを与えてくれるものなのだろうな」ということを感じています。

○そこに繋がるのが「突き当たる壁の中からときならぬ神の声を聞くことにもなろう」という、本当に自分自身と繋がり続けたときに、外の状況から見ると壁にぶつかったように見えたことも、実は壁というものはなくて、自分自身の中にそこを壁と見えるものを通して、可能性だったり、気付きだったり、愛だったりといった本質に対する理解が深まるのだろうと思いました。

【里香先生】

○真妃先生がちょっと前にお話ししてくれた、あるときはあなたの父母であり、あるときはあなたの愛人となり、またある時はあなたの師友となりっていう部分、そして、例えば自分が慕っている先生が突然亡くなったっていう話をしてくれたときにふと思ったのが、やっぱりお父様、お母様や先生といったそういう関係性でさえ移り変わってゆく、最終的には移行してゆくなかで、その奥深くに流れている先生の命からいただいたものというのは、常に私の中で生き続けているという意味なのかなと思いました。

○だから本当にある時には、あなたの父母ってなるときも移り変わりながら、本質的なところは常にこの命として与えられているのだっていうことにすごく気付かされました。

○だからこそ、「私が関わる全ての人々は自分自身の命と繋がっている」っていうところから、さっき言ってくれた「突き当たる壁の中からときならぬ神の声を聞くことになろう」に繋がってゆく。

○私達は常日頃、様々な現象が現われては消え、消えては別な形で現われといった形で消えてゆく姿を経験していますが、日々の中で如何にしてどのような現われの姿からも本源的な命や神の恩寵を掴み取ることができるかなのだと思います。

○こういったことも、やはり五井先生が大事にされていたことなのだろうなと思いました。

○あと最後の「隣人愛と云う一つの行為の中から開けてくる」という部分ですが、皆様は本文がお手元になく、ただ聞いていらっしゃるからわかりづらいかと思います。スライドで出して差し上げればよかったんですけれども申し訳ないです。

○「真実のあなた方の幸福は、真実の世界の幸福は、隣人愛と云う一つの行為の中から開けてくる」という部分にあるこの「行為」というものを、私達は常に、私なんかも自分を振り返るとそうですけれど、そういうことを大切にして祈りなどの行為にまでしていなかった自分がいます。

○でもやはり行為というものは、実際に目に見えるものであるし、残るものですから、ここから実際に運命が開けてくる。だから愛の行為というものは、祈りと同時にとっても大事なものなのだということをすごくここから学びました。

【真妃先生】

○確かに。本当にそうですよね。私もそう思います。それこそ里香先生が最初にお話ししてくださった、大切な方とうまく折り合いが合わなかったときに、やっぱり悲しみや不幸を感じるのだけれども、その人のそのあり方を冷静に見つめて、そこに対して感謝だったり、言葉がけだったり、やさしい寄り添いだったり、赦しだったりといった何らかの行為をすることによって、私達は初めて、五井先生がおっしゃっておられる「開けてくる」っていうのが自分の本質であり、本体であるということが腑に落ちてくる。

○そのように、人間が求めるべき命の奥の本質と繋がる始めの一歩は行為から始まるのだということなのだと思います。

○ですから五井先生は、日常の中で真理を生きることの大切さをいつもおっしゃっておられます。

○そこへ向かって私達は、日常の中で試行錯誤しながら、「こういう声がけがいいのか」「こういうあり方がいいのか」って悩みながら、正解がない中で、限られた肉体を通して目の前の人を愛するとか、目の前の人を大切にするとかということがどういうことかを学んでいます。

○その中で、時には上手くゆき、時には上手くゆかないといったことを繰り返しながら小さな成功体験を繰り返し、自信を深めることによって、初めて自分自身の見えない本質の部分、命の根源やその本質というものに繋がってゆくわけです。

○でも、そこで外に結果を求めてはいけない。行為は大切にしながらも、行為の結果は求めない。なぜならその結果は外にはなくて、自分の中にあるのであって、それを感じ、深めてゆくものなのだっていうところが素晴らしいですね。(※ここの箇所は「天命を信じて人事を尽くす」に通じます)

【里香先生】

○今の「行為」の話から思ったのが、五井先生の『人間と真実の生き方』に「愛と真と赦しの言行をなしつづけてゆくとともに、守護霊、守護神への感謝の心をつねに想い……」とある部分です。

○愛と真と赦しの行為というのは、私が誰かと衝突したときに、本当に行為として、祈りだけではなく行為として、時に難しいこともあるけれども、五井先生は愛と真と赦しの言行をなしつづけるその努力が大切なのだとおっしゃっています。

○そういったことが「人間と真実の生き方」に書かれているということは、やはりそこも大事なポイントなのだなということを改めて思いましたね。

○この詩は、詩集【いのり】の中の90ページにあります。『求むるもの』というタイトルで掲載されていますので、今こうやって私達は手元に詩を持ちながらいろいろとお話しさせていただきましたけれども、ぜひ皆様方もゆっくりこの詩を読んでいただいて、また振り返っていただけたらと思います。ありがとうございました。

○引き続きですね、この五井先生の詩の中にあふれる祈りの響きを受けて、今年最後を皆様方と静寂のある祈りで終わらせていきたいと思っております。

○その静寂の祈りの中で、先ほどの詩のように、私達は目の前にある移り変わる現象を真実だと勘違いしながら、その心境で「掴んだ」と思った幸せが掌からこぼれ落ちてゆくような浅い心境の経験を繰り返しながらも、一方で人間は命に触れながら健やかに生きているというそこの部分を見つめてまいりたいと思います。

○私達は日常の中で、先ほどお話ししたような衝突があったり、口論があったり、行き違いがあったり、病気があったりと、様々な消えてゆく姿を通して、それらを全て引き受けながら「世界人類が平和でありますように」という高い響き、高い祈りの中に入れ昇華させるということを日々行なっております。

○目の前に起こる現象を全て引き受けるということは、やはり目の前に現れている現象が大きければ大きいほど「苦しい」と思い、「引き受けられない」とときに思うかもしれません。

○しかし、引き受けているのはこの肉体の自分だけではなく、肉体の自分が「引き受ける」と決めたときには、本心と守護の神霊がパッと引き受けてくださいます。

○私達がやるべきことは、その中で「世界人類が平和でありますように、日本が平和でありますように、私たちの天命が完うされますように、守護霊さま・守護神さま・五井先生、ありがとうございます」と祈り、「全ての人類が安心立命し、全ての人類が幸せでありますように。地球世界が安寧しますように」「生物、動物、鉱物、植物など、生きとし生けるものの命が輝きますように」と祈り、私達人間がそれらと関わらせていただいていることに感謝しつづけることです。

○今の三つの祈りを行なう時間を取って、最後に究極の印である神聖復活の印を皆様方と7回組んでまいりたいと思います。

・私達の世界の平和を心から祈る。
・世界人類の幸せと安心立命を心から祈る。
・地球の安寧を心から祈る。

○これは、人間として究極の最終段階の一番最も高い祈りです。

○もちろん肉体のみでは様々なことが起きるけど、でも私達はいろいろありながらもその究極の祈りの波動を放つことによって、様々な消えてゆく姿が守護の神霊によって昇華されてゆきます。

○この1年間、苦しかったけれどもそれらを引き受けて、本心が引き受けてくださって、そして五井先生が祈りを降ろしてくださって、究極の最終段階の祈りが放てるまでになった自分の器に感謝をして、静かにこの三つの祈り、「世界人類が平和でありますように、人類全ての人が安心立命して幸せになりますように、そして地球が安寧しますように」この祈りを自由に静かな時間をとって1年振り返りながら、「ああいうことも、こういうこともあった。でも自分は引き受け、そして常に世界の平和の響きを放ってきたのだ」と、私達の尊い器に感謝を捧げてゆきたいと思います。

《感謝の祈りの時間》

【里香先生】

○世界人類が平和でありますように
日本が平和でありますように
私達の天命が完うされますように
守護霊様、ありがとうございます。守護神様、ありがとうございます。五井先生、ありがとうございます。

○「この世界に命を授かって生きている全ての人類の人類が、幸せでありますように。その方々の命が輝いて輝き続け、安心立命しますように」とお祈りください。

○この地球という美しい星に、生きとし生けるものとして存在している動物、植物、鉱物、全ての生きとし生けるものに深い深い感謝を捧げ、私達を命を生かしてくださる、その愛おしい全ての命に感謝を捧げてください。

○はい、ありがとうございました。それでは神聖復活の印を7回組んでまいります。

《神聖復活の印を七回》

【里香先生】

○はい、ありがとうございました。今日も皆様ご参加いただきましてありがとうございます。

○皆様とこうして深い深い祈りで繋がれるこの時間は、私達にとっても大変にありがたく、学びや実りの多い時間になっています。本当に今年1年間、ありがとうございました。

【真妃先生】

○次回の動画による祈りの会は、12月20日の土曜日で、年明けの第一回目は1月24日の土曜日になります。

○1月11日の午前11時からは新年祝賀祭があるので、1月の動画による祈りの会は後半の1回だけになっています。大行事があるときには、動画による祈りの会は1回になっているためです。

○そして、その後の1月24日の動画による祈りの会が終わった後、1時半からですね、約90分間、この祈りのカードに関する説明や対話の時間を設けたいと思っています。

○今月号の白光誌にも記載されていますけれども、53ページに祈りのカードというものを今作っておりますというお知らせが出ています。ちょっとスライドを出していただいてもいいですか。

○来年の予定は、1月11日が新年祝賀祭、そして1月24日の動画による祈りの会が終わった後の1時半から祈りのカードの説明会というものをさせていただきます。

《スライドを使用した祈りのカードの説明》

【真妃先生】

○簡単にちょっとご覧いただき、説明させていただきます。スライドをお願いします。現在、白光真宏会では、『祈りのカード』というものを作成しております。これは全部カードになっていて、30枚セットのカードになっています。

○表面には、五井先生・昌美先生の素晴らしい真理の言葉がイラストとともに書いてあり、裏面には表面の引用を自分事として深掘りできるような問いが書いてあります。

○例えば、「祈りこそ人の心を変えるもの」という五井先生の言葉のカードの裏には、「どのような祈りが心を変えると思いますか?」と書いてあります。

○また、「祈りを通して自分や相手の心が変わったと感じた体験があれば教えてください」という問いが書いてあります。

○これは、ご自身の中で向き合っていただくのに使っていただいてもいいですし、集会やご家族の間でこのカードを使って、真理の対話をしていただくのもいいなと思っております。

○そして、このカードを使うときには、書いてある言葉を読んで「五井先生、素晴らしいな」「昌美先生、素晴らしいな」って外に崇める対象を持つのではなくて、その外の存在を通して自分を深め、外の存在を通して自分の中にも本当に同じように尊い存在がある、神聖な存在があるということを感じていただきたいと思っております。

○そして、対話する目の前の相手の中にも、相手の言葉を通してそれが素晴らしいと思える自分を感じたり、「なんでそう思うのかな?」という問いをきっかけに、自分の中を見つめ深ぼっていき、自分の中の命の根源と繋がってゆくことができます。

○そのようなことができるようなカードを作りたいと思って作らせていただいたのがこの祈りのカードになっています。

○詳しくは、今月号の白光12月号の白光の26ページに、この祈りのカードをなぜ作らせていただいたのかということが書いてあります。

○簡単に二、三枚、どんなカードがあるかお見せしたいんですけれども、次のスライドよろしいですか。

○「祈りとは神だけを自分の心の中に住まわせること」という引用の裏には、「どのような祈りが心に神を住まわせると思いますか?」とか、「神だけを心に住まわせるとはどのような状態だと思いますか??」という問いが書いてあります。

○簡単に思いつくような答えではないかも知れませんが、この問いとじっくりと向き合うことによって、五井先生・昌美先生が私達に伝えたかった「神聖とは何か?」「祈りとは何か?」「自分の本質とは何か?」という問いにゆっくりと向き合っていけるような、そんな問いになっています。

○もう1枚だけどんなカードがあるか、お見せします。次のスライドお願いします。

○「いかなる問題の解決策も、私達の内面に見つけることができる。解決の道を鎖(とざ)すのは、私たち自身の固定観念である」と書いてあります。

○この引用の裏には、「いかなる問題の解決策も自分の内面にあると聞いて、あなたはどのように思いますか?」「あなたの中にあるどのような思い込みや固定観念が、解決の道を鎖していると思いますか?」とあります。

○このようなカードの言葉を読んで「素晴らしいな」って思うときに、なぜその言葉を素晴らしいなと思ったかというと、自分の中に同じ響きがあるからです。

○ですから、このカードの言葉を読んで「素晴らしいな」、と思ったときに、「自分の中に同じ響きがあるんだ」ということを体感していただきたいと思います。

○「さすが、五井先生の言葉は素晴らしい」「さすが、昌美先生の言葉は素晴らしい」と、そこで意識を止めるのではなく、「なぜそこが素晴らしいと思えるのか?」と深掘りすることによって、自分の中にも同じ響きがあるというところに、外から内に気付きを戻してゆくことができると思うので、そんな体験をこのカードを通して皆様方にしていただきたいと思い作りました。

○説明が長くなりました。スライド、ありがとうございました。今絶賛作成中なので、このカードの発売は3月か4月ぐらいになると思います。

○それで、販売前にぜひ皆様方にこのカードを使った対話の場を経験していただいたり、改めてカードを見ながら、それぞれ一つ一つの問いを深掘りするようなお時間を月に1回、オンラインのZoomを通して皆様方とできたらいいなと思っています。

○場所や空間が離れてても、Zoomを通して祈りや真理の言葉で繋がり合い、真理を深掘りできるような対話の場を作ってゆけたらと思っていて、その1回目を1月24日の動画の祈りの会の後に開催する予定です。

○お申し込みにつきましては、この後もう少ししたら、白光ホームページの動画による祈りの会のURLが載っているページのところに、祈りのカードの対話説明会の詳細や参加方法などが載ると思いますし、また12月20日の動画による祈りの会のときに、ゆっくりとご説明させていただきます。

○今はとりあえず、1月24日の動画による祈りの会の後に、そんな場が設けられるということを頭の片隅に置いていただいて、もしご興味ある方は、動画による祈りの会が終わった後の午後1時半から90分、3時までの間、空けていただければ幸いです。

○ちょっと説明が長くなりましたが、私達が本当にやりたいことは、私達1人1人が日常の中で神聖の心を生きる、その様々な生き方を様々な方が様々な置かれた場で実践しやすいようなサポートとか、神聖の生き方を実践されている方々から学び取りながら、お互いがその生き方に長けてゆく、そんな白光真宏会であり続けたいと思っております。

○そして皆様と常に響き渡らせたいのは、「世界人類が平和でありますように」の個人人類同時成道の祈りのエネルギーでありますので、引き続き白光真宏会をどうぞよろしくお願いいたします。

○次回12月20日、また皆様方とお目にかかれることを楽しみにしています。

【真妃先生・里香先生】

○本日はどうもありがとうございました。

以上